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  • 2024/10/28

    2024/11/15(金) 第6回全国リビングラボネットワーク会議開催@大阪

    日本のリビングラボ・共創プロジェクト等の実践者・研究者が一堂に集い,これからの時代の共創に向けて質的・量的に活動が活性化するための情報交換・ネットワーキングを行う全国リビングラボネットワーク会議。 今年は2024年11月15日(金)にて、大阪クイントブリッジにて開催することが決定しました。 開催概要 テーマ: 「みらいの社会をみんなでつくる ~大阪から踏み出す共創への第一歩~」 日付: 2024年11月15日(金) 時間: 10:00-19:00 場所: QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)1F(JR大阪環状線/京阪本線「京橋駅」徒歩10分  ※連携企画 11/16(土) 市民と地域事業者が主役のリビングラボとは@ パトナ吹田健都 2階交流ラウンジ パトナテラス 11/17(日) 健都フェス@健都イノベーションパーク等   申し込み先(Peatix) 申し込み先リンク: Peatixお申し込みページ  主催: 一般社団法人日本リビングラボネットワーク  共催: QUINTBRIDGE 後援: 大阪府、デンマーク王国大使館 協賛: 地域創生Coデザイン研究所 協力: 健都共創推進共同企業体、医薬基盤・健康・栄養研究所 プログラム詳細 ーーー < 午前 > ーーーーーー ■プレセッション 10:00-12:00 LLL×JNoLLコラボセッション 新規事業/技術開発のためのリビングラボの在り方を探る ~日本版のLLガイドブック作成に向けて~ 産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 赤坂文弥氏 ミズノ株式会社  串田 啓介氏 KDDI/JNoLL監事 新井田 統氏 株式会社会津の暮らし研究室/西会津町CDO 藤井 靖史氏 JNoLL 理事 長島洋介氏 お昼休憩 12:00-13:00 12:20-12:50 ランチのおともに。年400回の共創活動が起こる前代未聞の共創の場のしかけ NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE 下川哲平氏 ーーー < 午後 > ーーーーーー ■オープニングトーク 13:00-13:30 ウェルビーイングな世界を万博そして大阪から 〜産学官民でつくる新たな街づくりを健都から〜 大阪府政策企画部成長戦略局長 池田純子氏 ■基調講演 13:30-14:30 人口減少時代のイノベーションエコシステムとしてのリビングラボ ※オンライン登壇 デンマーク パブリック・インテリジェンス社CEO Peter Julius氏 パブリック・インテリジェンス・ジャパン社 Lærke Steinmann氏 ■A会場セッション A1|14:30-15:30 企業が複雑な問題に取り組むための共創アプローチ Muture 莇大介氏/YOUI 原口唯氏/地域創生Coデザイン研究所 木村篤信氏 A2|15:45-16:45 社会に役立つ科学技術イノベーションのあり方を考える 奈良先端科学技術大学 諏訪博彦氏/大阪大学 中村昌平氏/文部科学省 技術参与 小泉周氏 ■B会場セッション B1|14:30-15:30 市民と自治体のリビングラボのはじめかた 茨木市 都市整備部都 市政策課 新開邦弘氏/林治孝氏/細井美緒氏/田中貴大氏 大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 村上ゆい氏 B2|15:45-16:45 リビングラボを人材の視点から考える 関西大学 事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 松田佳織氏 探究型キャリア・トレーナー 延原恒平氏 ーーー < 懇親会 > ーーーーー 17:00-19:00 ショートトークセッションあり 登壇者 池田純子|大阪府 政策企画部 成長戦略局長 2014年商工労働部成長産業振興室ライフサイエンス産業課長。2018年 同 成長産業振興室副理事。2022年4月より現職。万博のインパクトを活かした新たな成長戦略の検討を進めるとともに、国際金融都市や関西国際空港の容量拡張など大阪の成長に向けた取組みを統括。 Peter Julius|CEO & Founder of Public Intelligence / Associated lecturer, University of Southern Denmark / Advisor, JNOLL 2007年にパブリック・インテリジェンスを設立。以来、デンマーク、イギリス、日本で採用されている同社のリビングラボ手法の開発に尽力してきた。20年以上にわたり、ウェルビーイング、デジタルトランスフォーメーション、技術導入、医療・福祉などの分野で民間企業や公的機関にアドバイスを提供している。 Lærke Steinmann|Country Manager, Public Intelligence Japan パブリック・インテリジェンス・ジャパンのカントリーマネジャー。デンマークと日本の間にイノベーションを起こすために尽力している。 莇大介|株式会社Muture CEO 制作会社で10年以上の経験を積んだ後、GoodpatchでUXデザイナーとして新規事業の立ち上げやテック系のグロース案件などに従事。2022年よりMutureの経営、丸井グループの組織開発型DXに取り組む。 原口唯|JNoLL理事/株式会社YOUI代表取締役 マルチステークホルダーの連携による地域政策の推進・ソーシャルイノベーションに関心があります。また、リビングラボを通じて、より多くの方に共創の概念が広がることを期待してJNoLLに関わっています。 木村篤信|JNoLL代表理事/株式会社地域創生Coデザイン研究所 デザイン研究のチームを牽引し、企業内のUXデザインプロジェクト、地域の社会課題に関するリビングラボプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。現在は、大牟田市などの地域主体ともに、まちづくり、地域経営、サービスデザイン、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。 諏訪博彦|奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授 1998年群馬大学社会情報学部卒業。2000年同大学院社会情報学研究科修了。2006年電気通信大学大学院情報システム学研究科修了(博士)。 2006年から2014年まで電気通信大学にて助手・助教・研究員として勤務。2014年から2019年3月まで奈良先端科学技術大学院大学にて助手として勤務。2019年4月より、クロスアポイント制度にて、理化学研究所AIPセンターにて研究員および、奈良先端科学技術大学院大学にて特任准教授として勤務し、現在は同大学准教授。現在の研究分野は、ユビキタスコンピューティングシステム、データマイニング、社会情報システム学。情報処理学会、電子情報通信学会、人工知能学会、社会情報学会などに所属。 中村昌平|大阪大学共創機構 特任学術政策研究員/先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダー 2018年より大阪大学共創機構で産学官民共創プロジェクトの組成を担当。2023年度から大阪大学先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダーを兼任。複数のエリアで大阪大学版リビングラボ「共創ラボ」を実践している。 小泉周|自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授/文部科学省 技術参与 慶應義塾大学医学部卒業。医学生理学(視覚生理)を学ぶ。米ハーバード大学医学部研究員等を経て、現在、自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授。研究大学コンソーシアムを組織し、大学の社会インパクトに関する分析などを実施。Times Higher Education 世界大学ランキングの国際アドバイザリーボードメンバー、文部科学省・技術参与 新開邦弘|茨木市都市整備部都市政策課 1999年茨木市に入庁し、都市計画道路を含む駅周辺の面整備に従事した後、2015年に都市政策課に異動となり、立地適正化計画の策定や地域の課題解決に資する産官学民連携のまちづくりを進める。2024年より都市政策課長。 村上ゆい|大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 化学メーカーにて研究開発に従事し、新規市場開拓を行う。その後、大阪大学にて複数の国プロに従事。 COI-NEXT拠点「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」の立ち上げから関わり、産学官民連携のプロジェクト推進を行う。現在、リビングラボを基盤とした大阪大学「共創ラボ」を進めている。 松田佳織|関西大学事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 関西大学事務職員として入職し、外部連携や社会人向け講座企画・運営を20年近く担当。2015年から同大学梅田キャンパス(大阪市北区)開設に関わり、現在は学びを他者と共有することを取り入れた「対話の場のデザイン」「共創環境を作るツール」を意識した講座企画・運営を行う。 延原恒平|探究型キャリア・トレーナー 関西学院大学経営戦略研究科 玉田俊平太教授に師事し、「イノベーション研究会」(会員500名)を創設。ワクワクするおとなを増やし、社会を元気にすることを目的に「イノベーターが集う忍者合宿」や「おとなが探究するquest with!」等の共創型コミュニティを運営。 赤坂文弥|産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 産業技術総合研究所 主任研究員。博士(工学)。専門は、リビングラボ、サービスデザイン、デザイン学。近年では、日本の社会文化的文脈におけるリビングラボの在り方や方法論を明らかにするための研究プロジェクト「LLL(Living Lab Laboratory)」を主導。 下川哲平|NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE オープンイノベーションデザイナー 愛知工業大学工学部機械工学科卒、2001年遠藤照明入社。照明用光学開発、設計プロセス改革、商品企画向けイノベーション教育を推進。2021年NTT西日本入社・現職。QUINTBRIDGEにてビジネス共創エコシステムの構築をおこなう。製造業専門コンサルタント。関西設計管理研究会 副会長。しゅんぺいた博士と学ぶイノベーション研究会運営。八尾市の某小学校PTA会長。許麻神社 氏子総代。等 稲垣奈美|QUINTBRIDGE コミュニティマネージャー/グラフィックレコーダー プロダクトデザイン学科卒業後、ベビー用品、木製玩具メーカーにて商品企画、設計、デザイン、プロモーションなど、ものづくりをゼロから生活者に届けるまでの一連の業務を15年担当。GOODTOY受賞商品、10年以上のロングセラー商品などを世に生み出す。その後、人を中心としたマーケティング会社にて衣食住の大手企業の商品企画の伴走、新規事業創出のワークショップを担当。ワークショップではリアルタイムで対話を可視化する手法を用いて参加者が主体的に関われる場を実践する。2023年からQUINTBRIDGEコミュニティマネージャーを務める。共著「描いて場をつくるグラフィック・レコーディング: 2人から100人までの対話実践」 各セッションの概要 オープニングトーク| ウェルビーイングな世界を万博そして大阪から 〜産学官民でつくる新たな街づくりを健都から〜 2025年、大阪では約半世紀ぶりとなる万博を迎えます。このPeople’s Living Labをコンセプトとしたイベントを一過性で終わらせるのではなく、万博を起点に大阪を含めた関西、日本、世界に、共創のインフラストラクチャー(基盤)を根付かせることが、一つの重要なミッションとなります。大阪府でも、万博のインパクトを活用して大阪の成長、発展につなげるために、健康・医療、モビリティ、環境、スマートシティ、スタートアップ、観光・文化、おもてなしのそれぞれの領域においてアクションプランを立てて推進しています。本セッションでは、市民を含めた多様なステークホルダーとのオープンイノベーションの取り組みをご紹介します。 - 大阪府 政策企画部 成長戦略局長 池田純子 氏 基調講演|人口減少時代のイノベーションエコシステムとしてのリビングラボ 高齢化社会と労働力不足に立ち向かうこれからの時代、リビングラボを活用することで、どのような価値あるソリューションを生み出すことができるのでしょうか。デンマークの自治体と市民がヘルスケアソリューションを開発した事例では、高齢者ケアにおけるQoLと自立を可能にする一連のデジタルサービスが開発されました。そして、根本的な問題の特定から、多様なステークホルダーの参加、そして現実に機能しインパクトを与えるサービス設計を、リビングラボで取り組んできました。講演では、デンマークの事例を交えて、活用されたリビングラボの方法論とイノベーションエコシステムの構築方法について紹介するとともに、これからの日本のソリューション開発のビジョンについて話します。 - デンマーク パブリック・インテリジェンス社CEO Peter Julius 氏 - パブリック・インテリジェンス・ジャパン社 Lærke Steinmann 氏 A1|企業がDX・組織変革を成功させるためのリビングラボアプローチ スピードの速い市場の中で複雑な問題に向き合うことが企業に求められています。多くの企業は、オープンイノベーション、デザイン思考、アジャイル開発などの時代に適した新しい方法論を試してきましたが、硬直した組織構造のままでは成果が生まれないことが多いです。そんな中、丸井グループでは、経営層だけでなく、社員が主体的に組織づくりに関わるリビングラボ(共創)アプローチを取り入れることで、企業のDX・組織変革を成功させています。本セッションでは、丸井グループのDX・組織変革の立役者である株式会社mutureをお招きし、リビングラボに関する学術的知見も踏まえながら、”現場に向かいながら全体で考える”丸井グループのDX・組織変革の成功の秘訣に迫ります。 - 株式会社Muture CEO 莇大介 氏 - JNoLL理事/株式会社YOUI代表取締役 原口唯 氏 - JNoLL代表理事/株式会社地域創生Coデザイン研究所 木村篤信 氏 A2|社会に役立つ科学技術イノベーションのあり方を考える 多くの科学技術開発やテクノロジー開発のプロジェクトが実証実験どまりで社会実装されていません。科学技術イノベーション政策において、社会課題解決が目指されているにもかかわらず、社会実装に取り組むためのプロセスも整っていない状況と言えます。その背景には、研究者や開発者にとって、基礎研究などの従来の自然科学思想の影響や先進的な技術シーズ志向、それらの研究開発の評価の仕組みがあります。社会課題の解決と科学技術の実装を目指すべき応用研究の文脈では、研究開発そのもののシステムチェンジが必要なのではないでしょうか。そこで、本セッションでは、社会に役立つ形で研究開発を進めるためには、どのような研究開発活動や、活動を支える政策が必要なのか、について議論します。市民や現場の利用者との共創アプローチで技術開発に取り組む研究者や、そのような活動を支える政策を検討する関係者とともに、社会実装まで見据えたソーシャルイノベーションにおける”研究開発”のあり方について考えます。 - 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授 諏訪博彦 氏 - 大阪大学共創機構 特任学術政策研究員/先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダー 中村昌平 氏 - 自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授/文部科学省 技術参与 小泉周 氏 B1|市民と自治体のリビングラボのはじめかた リビングラボの効果的な運営には、地域特有のニーズを反映させ、住民が参加できる共創の仕組みが重要です。その中で、自治体は住民とのインターフェースを担い、効果的な運営のために欠かせないステークホルダーの一つです。本セッションでは、茨木市都市整備部都市政策課のメンバーとともに、大阪大学との共同リビングラボプロジェクト「共創ラボ@YAMATEDAI」の事例を取り上げ、自治体視点からリビングラボをどのように立ち上げたのか?そこからどのように運営してきたのか?そしてどのようにプロジェクトを成功に導くかについて議論します。以上のポイントを通じて、自治体職員が直面する課題や実務的なノウハウを共有し、社会実装の第一歩を踏み出すための具体的なアプローチを探ります。 - 茨木市都市整備部都市政策課 新開邦弘 氏/林治孝 氏/細井美緒 氏/田中貴大 氏 - 大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 村上ゆい 氏 B2|新価値創造のためのリビングラボを人材育成の視点から考える DXやオープンイノベーションなど、広く組織で注目されるテーマはどんどん複雑なものになっており、「一人/単一の視点では成し得ない共創」を求められます。そこで、「共創」を育む環境は、複雑な課題に向き合う私たちにとって身近なテーマなはず。そこで、本セッションでは、「共創の場としてのリビングラボ」の可能性について、人材育成という視点で探り、リビングラボの課題解決のプロセスを通して、どのようなマインドやスキルが醸成されるのかを考えます。こんな課題意識を持ちながら、「共創を押し進め、オーガナイズする人物像」と、「その人材を育成する環境・場」の要件について、事例紹介を通じて因数分解し、どうやって「場」をデザインするかのヒントを探ります。 - 関西大学事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 松田佳織 氏 - 探究型キャリア・トレーナー 延原恒平 氏 プレセッション|LLL×JNoLLコラボセッション 新規事業/技術開発のためのリビングラボの在り方を探る ~日本版のLLガイドブック作成に向けて~ 日本のリビングラボは、欧州と比較すると、地域づくりやコミュニティデザインの一環として行われることが多く、企業や研究機関における新規事業/サービス開発/研究開発にリビングラボがどのような価値を持つか、という議論が少ないのが実情です。リビングラボって「なんとなく」よさそうだけど、事業開発/サービス開発/研究開発に「具体的に」どう役立つの?と思われている方も多いのではないでしょうか。本セッションでは、まず、欧州のイノベーション創出活動におけるリビングラボ活用について体系立ててお話しします。その後、企業や研究機関の事業開発/サービス開発/研究開発といった文脈から、リビングラボを実践/支援してきたゲストにリビングラボへの価値、課題を語っていただき、「リビングラボって具体的に何に役立つの?」という疑問について全員で議論します。 ※本セッションは、トヨタ財団から助成を受けている、日本版リビングラボガイドブック(仮)開発研究の一環としても行います。 - JNoLL理事/産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 赤坂文弥氏 - ミズノ株式会社  串田 啓介氏 /KDDI/JNoLL監事 新井田 統氏/株式会社会津の暮らし研究室/西会津町CDO 藤井 靖史氏(五十音順) - JNoLL理事/ラボラトリオ株式会社 長島洋介氏 ランチセッション|年400回の共創活動が起こる前代未聞の共創の場のしかけ 開業2年半で延べ利用者18万人、法人会員1600組織、個人会員2万2千人を集め、年間400回を超えるビジネス共創イベントが会員の主体的なアクションから起こっている・・・ いち事業者会社がつくったオープンイノベーション施設としては前代未聞とも言える共創空間が大阪京橋にあります。人の集め方、完全無料、単なる多様性の否定、そして、主語を”わたしたち”で捉えるSelf-as-Weという理念。一貫したユニークなコンセプトは、2024年GOOD DESIGN賞の受賞に繋がり、「多くのイノベーション施設におけるエコシステム醸成のヒントや雛形になるだろう。」とまで評されました。本施設の「場」のデザインは、リビングラボの視点からもヒントにしていただけると思います。お昼ごはんを食べながらラジオのように緩くお聴きください。 - NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE オープンイノベーションデザイナー 下川哲平 氏 参考情報  開催に向けて  昨年の横浜全国会議の様子
  • 2024/1/26

    【大牟田リビングラボ共催イベント】(2/18(日)10-12時)大牟田未来共創センター(ポニポニ)対話会

    JNoLLでは、全国各地の実践者の現場を訪問し、関係者とのミートアップやフィールドワークなどを行うプログラムを提供しています。 今回は、2月18日(日)10:00-12:00に、大牟田リビングラボを運営する大牟田未来共創センター(ポニポニ)の関係者と、大牟田での取り組みについて対話する機会を企画しました。 2月18日(日)対話会のお申込みリンクはこちら また関連して、2月16(金)・17(土)には、NHKや朝日新聞などでも特集されている「労働供給制約社会」の実態に迫る対話セッションが開催されます。「キックオフ!! 労働供給制約社会・大牟田 -働き手不足をチャンスに」 各地域で喫緊の課題となっている働き手不足を乗り越えるため、「ひとり一人の可能性を最大限に引き出す地域」の実現をめざしている大牟田において、地域の実践者や有識者の対話を通じて、未来を描き、新たなつながりを生み出すイベントとして企画されています。 金曜・土曜のイベントにて、地域でリビングラボを実践するポニポニの取り組みを体感していただきつつ、そこで感じた疑問や参加される皆さんの実践における悩みを日曜の対話会で共有してみてはいかがでしょうか? 【プログラムの全体概要】 ・2月16日(金)17:30-20:30 労働供給制約社会イベントDay1(ポニポニ主催) ・2月17日(土)10:00-16:00 労働供給制約社会イベントDay2(ポニポニ主催) ・2月18日(日)10:00-12:00 大牟田未来共創センターとの対話会(ポニポニ・JNoLL共催) 【ポニポニ主催 労働供給制約社会イベント 概要】 タイトル:キックオフ‼ 労働供給制約社会・大牟田~働き手不足のピンチをチャンスに 日時 2024年2月16日(金)17:30-20:30          2024年2月17日(土)10:00-16:00 場所:大牟田市イノベーション創出拠点aurea (福岡県大牟田市有明町1-1-22) 主催:大牟田未来共創センター 共催:地域創生Coデザイン研究所、リクルートワークス研究所 後援・協力:大牟田市、大牟田商工会議所、大牟田市イノベーション推進協議会 協力:福岡県中小企業生産性向上支援センター 大牟田市では、製造業に加えて、医療・福祉をはじめとする生活維持サービスがもうひとつの中心的な産業となっています。このことは、産業が雇用としてのみならず、直接生活を支える基盤となっていることを示しています。 そのため、すでに起きている働き手の不足は、産業の持続性を奪うと同時に、生活の基盤を蝕み、今まで当たり前だった生活が送れなくなる事態を引き起こします。 そして、この働き手不足は構造的なものであり、今後数十年、改善を見込むことが困難です。わたしたちは、「労働供給制約社会」という新たな局面に立っているのです。 一方で、労働供給制約社会では、あらゆる領域において 「人」が最も希少な資源となります。そのため、わたしたちは「ひとり一人の可能性を最大限引き出す地域」を実現する必要があります。その意味で、労働供給制約は今までの仕組みを見直し、創り直すチャンスにもなるのです。 今回のイベントを通じ、大牟田における「労働供給制約」をめぐる状況を広く共有し、地域の実践者や有識者との対話を行うことで、 「労働供給制約社会・大牟田」の未来を描き、新たな地域を共につくっていくつながりを生み出したいと思っています。 【大牟田未来共創センター(ポニポニ)との対話会 概要】 タイトル:大牟田未来共創センター(ポニポニ)対話会 日時:2024年2月18日(日)10:00-12:00 場所:ポニポニ地域共創拠点 うずうずマイン(福岡県大牟田市不知火町1-2) 主催:大牟田未来共創センター、日本リビングラボネットワーク  複雑に絡み合った事象に立ち向かうため、多様な人材や組織が自身の従来のミッションやセクターを乗り越えて共創する活動が増えてきています。福岡県大牟田市では、2018年に始まったリビングラボ共同実験をきっかけに、大牟田リビングラボの活動がはじまりました。2019年には地域の共創の主体として大牟田未来共創センターがたちあがり、介護予防、雇用就労、移動、住まい、学び、産業などの領域横断的なプロジェクトを通して、「大牟田で暮らし、働く一人ひとりの存在が肯定され、社会的な理由で孤立することなく、多様な選択肢の中でそれぞれの力が発揮され、わくわくする持続的なまち」の実現を目指しています。  大牟田リビングラボの取組の特徴は、上記の団体理念に向けて、領域横断的に取り組むことで、今の時代の社会のあり方(社会システムと呼んでいます)をアップデートすることに注力して、共創活動を行っていることです。大牟田に暮らしている一人ひとりに寄り添いつつ、目の前の問題だけに囚われないようにし、その問題を生み出している構造にアプローチするプロジェクトに取り組んでいるということです。そしてそれは、大牟田の課題だけでなく、近代以降の社会のあり方を問い直す必要のある、日本全体や世界の課題ともつながっています。  このような活動は、学会論文やWeb記事として一部は言語化されているものの、体感がないと伝わりづらいものでもあるため、JNoLLと共催する現場視察のプログラムでは、2日間行われるポニポニ主催のイベントと連動し、その振り返りも含めたメンバーとの対話を企画しました。  大牟田リビングラボ出の試行錯誤は、あなたの地域の共創活動でも役に立つはずです。リビングラボに興味がある方、大牟田にゆかりのある方、これからの社会のあり方を考えた方、ぜひご参加ください。
  • 2023/11/10

    【JNoLL共催イベント】天川村ホイスコーレpresents Living Lab コース

    リビングラボが盛んと言われるデンマークのフォルケホイスコーレで学んで来られた奈良フォルケ ファウンダーの奥田陽子さんが、観光庁の「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」として開催されるリビングラボのコースです。 【開催概要】 2023年11⽉17⽇(⾦)〜19⽇(⽇) [場所]  奈良県吉野郡天川村和⽥天和の⾥ / 旅館⼤和屋 [講師]  Peter Julius (public Intelligence社CEO)  ⼭端 聡(看護師介護福祉⼠⼀社てとわ代表理事) [参加費]  20,000円(宿泊、⾷費などの実費に充当) [対象者]  Living Labに関⼼があり、現場で実践したい⽅ [申込先]  https://forms.gle/ZCbHDeacUtzoDceNA  【申込〆切:11/13(月)】 [連絡先]  narafolkehojskole@gmail.com ※標⾼700m弱の寒冷地です。外での活動があるため防寒対策をお願いします。 ※宿泊は男⼥別の雑⿂寝です。 ※村の実課題を取り扱うため、村⼈との交流をいたします。 ※通訳は適宜つきますが、参加者同⼠での助け合いを歓迎いたします。 【講師紹介】 Peter Julius(ピーターユリウス)⽒ Public Intelligence 社CEO ⼭端 聡氏 (看護師介護福祉⼠⼀社てとわ代表理事)
  • 2024/10/28

    2024/11/15(金) 第6回全国リビングラボネットワーク会議開催@大阪

    日本のリビングラボ・共創プロジェクト等の実践者・研究者が一堂に集い,これからの時代の共創に向けて質的・量的に活動が活性化するための情報交換・ネットワーキングを行う全国リビングラボネットワーク会議。 今年は2024年11月15日(金)にて、大阪クイントブリッジにて開催することが決定しました。 開催概要 テーマ: 「みらいの社会をみんなでつくる ~大阪から踏み出す共創への第一歩~」 日付: 2024年11月15日(金) 時間: 10:00-19:00 場所: QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)1F(JR大阪環状線/京阪本線「京橋駅」徒歩10分  ※連携企画 11/16(土) 市民と地域事業者が主役のリビングラボとは@ パトナ吹田健都 2階交流ラウンジ パトナテラス 11/17(日) 健都フェス@健都イノベーションパーク等   申し込み先(Peatix) 申し込み先リンク: Peatixお申し込みページ  主催: 一般社団法人日本リビングラボネットワーク  共催: QUINTBRIDGE 後援: 大阪府、デンマーク王国大使館 協賛: 地域創生Coデザイン研究所 協力: 健都共創推進共同企業体、医薬基盤・健康・栄養研究所 プログラム詳細 ーーー < 午前 > ーーーーーー ■プレセッション 10:00-12:00 LLL×JNoLLコラボセッション 新規事業/技術開発のためのリビングラボの在り方を探る ~日本版のLLガイドブック作成に向けて~ 産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 赤坂文弥氏 ミズノ株式会社  串田 啓介氏 KDDI/JNoLL監事 新井田 統氏 株式会社会津の暮らし研究室/西会津町CDO 藤井 靖史氏 JNoLL 理事 長島洋介氏 お昼休憩 12:00-13:00 12:20-12:50 ランチのおともに。年400回の共創活動が起こる前代未聞の共創の場のしかけ NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE 下川哲平氏 ーーー < 午後 > ーーーーーー ■オープニングトーク 13:00-13:30 ウェルビーイングな世界を万博そして大阪から 〜産学官民でつくる新たな街づくりを健都から〜 大阪府政策企画部成長戦略局長 池田純子氏 ■基調講演 13:30-14:30 人口減少時代のイノベーションエコシステムとしてのリビングラボ ※オンライン登壇 デンマーク パブリック・インテリジェンス社CEO Peter Julius氏 パブリック・インテリジェンス・ジャパン社 Lærke Steinmann氏 ■A会場セッション A1|14:30-15:30 企業が複雑な問題に取り組むための共創アプローチ Muture 莇大介氏/YOUI 原口唯氏/地域創生Coデザイン研究所 木村篤信氏 A2|15:45-16:45 社会に役立つ科学技術イノベーションのあり方を考える 奈良先端科学技術大学 諏訪博彦氏/大阪大学 中村昌平氏/文部科学省 技術参与 小泉周氏 ■B会場セッション B1|14:30-15:30 市民と自治体のリビングラボのはじめかた 茨木市 都市整備部都 市政策課 新開邦弘氏/林治孝氏/細井美緒氏/田中貴大氏 大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 村上ゆい氏 B2|15:45-16:45 リビングラボを人材の視点から考える 関西大学 事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 松田佳織氏 探究型キャリア・トレーナー 延原恒平氏 ーーー < 懇親会 > ーーーーー 17:00-19:00 ショートトークセッションあり 登壇者 池田純子|大阪府 政策企画部 成長戦略局長 2014年商工労働部成長産業振興室ライフサイエンス産業課長。2018年 同 成長産業振興室副理事。2022年4月より現職。万博のインパクトを活かした新たな成長戦略の検討を進めるとともに、国際金融都市や関西国際空港の容量拡張など大阪の成長に向けた取組みを統括。 Peter Julius|CEO & Founder of Public Intelligence / Associated lecturer, University of Southern Denmark / Advisor, JNOLL 2007年にパブリック・インテリジェンスを設立。以来、デンマーク、イギリス、日本で採用されている同社のリビングラボ手法の開発に尽力してきた。20年以上にわたり、ウェルビーイング、デジタルトランスフォーメーション、技術導入、医療・福祉などの分野で民間企業や公的機関にアドバイスを提供している。 Lærke Steinmann|Country Manager, Public Intelligence Japan パブリック・インテリジェンス・ジャパンのカントリーマネジャー。デンマークと日本の間にイノベーションを起こすために尽力している。 莇大介|株式会社Muture CEO 制作会社で10年以上の経験を積んだ後、GoodpatchでUXデザイナーとして新規事業の立ち上げやテック系のグロース案件などに従事。2022年よりMutureの経営、丸井グループの組織開発型DXに取り組む。 原口唯|JNoLL理事/株式会社YOUI代表取締役 マルチステークホルダーの連携による地域政策の推進・ソーシャルイノベーションに関心があります。また、リビングラボを通じて、より多くの方に共創の概念が広がることを期待してJNoLLに関わっています。 木村篤信|JNoLL代表理事/株式会社地域創生Coデザイン研究所 デザイン研究のチームを牽引し、企業内のUXデザインプロジェクト、地域の社会課題に関するリビングラボプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。現在は、大牟田市などの地域主体ともに、まちづくり、地域経営、サービスデザイン、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。 諏訪博彦|奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授 1998年群馬大学社会情報学部卒業。2000年同大学院社会情報学研究科修了。2006年電気通信大学大学院情報システム学研究科修了(博士)。 2006年から2014年まで電気通信大学にて助手・助教・研究員として勤務。2014年から2019年3月まで奈良先端科学技術大学院大学にて助手として勤務。2019年4月より、クロスアポイント制度にて、理化学研究所AIPセンターにて研究員および、奈良先端科学技術大学院大学にて特任准教授として勤務し、現在は同大学准教授。現在の研究分野は、ユビキタスコンピューティングシステム、データマイニング、社会情報システム学。情報処理学会、電子情報通信学会、人工知能学会、社会情報学会などに所属。 中村昌平|大阪大学共創機構 特任学術政策研究員/先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダー 2018年より大阪大学共創機構で産学官民共創プロジェクトの組成を担当。2023年度から大阪大学先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダーを兼任。複数のエリアで大阪大学版リビングラボ「共創ラボ」を実践している。 小泉周|自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授/文部科学省 技術参与 慶應義塾大学医学部卒業。医学生理学(視覚生理)を学ぶ。米ハーバード大学医学部研究員等を経て、現在、自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授。研究大学コンソーシアムを組織し、大学の社会インパクトに関する分析などを実施。Times Higher Education 世界大学ランキングの国際アドバイザリーボードメンバー、文部科学省・技術参与 新開邦弘|茨木市都市整備部都市政策課 1999年茨木市に入庁し、都市計画道路を含む駅周辺の面整備に従事した後、2015年に都市政策課に異動となり、立地適正化計画の策定や地域の課題解決に資する産官学民連携のまちづくりを進める。2024年より都市政策課長。 村上ゆい|大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 化学メーカーにて研究開発に従事し、新規市場開拓を行う。その後、大阪大学にて複数の国プロに従事。 COI-NEXT拠点「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」の立ち上げから関わり、産学官民連携のプロジェクト推進を行う。現在、リビングラボを基盤とした大阪大学「共創ラボ」を進めている。 松田佳織|関西大学事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 関西大学事務職員として入職し、外部連携や社会人向け講座企画・運営を20年近く担当。2015年から同大学梅田キャンパス(大阪市北区)開設に関わり、現在は学びを他者と共有することを取り入れた「対話の場のデザイン」「共創環境を作るツール」を意識した講座企画・運営を行う。 延原恒平|探究型キャリア・トレーナー 関西学院大学経営戦略研究科 玉田俊平太教授に師事し、「イノベーション研究会」(会員500名)を創設。ワクワクするおとなを増やし、社会を元気にすることを目的に「イノベーターが集う忍者合宿」や「おとなが探究するquest with!」等の共創型コミュニティを運営。 赤坂文弥|産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 産業技術総合研究所 主任研究員。博士(工学)。専門は、リビングラボ、サービスデザイン、デザイン学。近年では、日本の社会文化的文脈におけるリビングラボの在り方や方法論を明らかにするための研究プロジェクト「LLL(Living Lab Laboratory)」を主導。 下川哲平|NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE オープンイノベーションデザイナー 愛知工業大学工学部機械工学科卒、2001年遠藤照明入社。照明用光学開発、設計プロセス改革、商品企画向けイノベーション教育を推進。2021年NTT西日本入社・現職。QUINTBRIDGEにてビジネス共創エコシステムの構築をおこなう。製造業専門コンサルタント。関西設計管理研究会 副会長。しゅんぺいた博士と学ぶイノベーション研究会運営。八尾市の某小学校PTA会長。許麻神社 氏子総代。等 稲垣奈美|QUINTBRIDGE コミュニティマネージャー/グラフィックレコーダー プロダクトデザイン学科卒業後、ベビー用品、木製玩具メーカーにて商品企画、設計、デザイン、プロモーションなど、ものづくりをゼロから生活者に届けるまでの一連の業務を15年担当。GOODTOY受賞商品、10年以上のロングセラー商品などを世に生み出す。その後、人を中心としたマーケティング会社にて衣食住の大手企業の商品企画の伴走、新規事業創出のワークショップを担当。ワークショップではリアルタイムで対話を可視化する手法を用いて参加者が主体的に関われる場を実践する。2023年からQUINTBRIDGEコミュニティマネージャーを務める。共著「描いて場をつくるグラフィック・レコーディング: 2人から100人までの対話実践」 各セッションの概要 オープニングトーク| ウェルビーイングな世界を万博そして大阪から 〜産学官民でつくる新たな街づくりを健都から〜 2025年、大阪では約半世紀ぶりとなる万博を迎えます。このPeople’s Living Labをコンセプトとしたイベントを一過性で終わらせるのではなく、万博を起点に大阪を含めた関西、日本、世界に、共創のインフラストラクチャー(基盤)を根付かせることが、一つの重要なミッションとなります。大阪府でも、万博のインパクトを活用して大阪の成長、発展につなげるために、健康・医療、モビリティ、環境、スマートシティ、スタートアップ、観光・文化、おもてなしのそれぞれの領域においてアクションプランを立てて推進しています。本セッションでは、市民を含めた多様なステークホルダーとのオープンイノベーションの取り組みをご紹介します。 - 大阪府 政策企画部 成長戦略局長 池田純子 氏 基調講演|人口減少時代のイノベーションエコシステムとしてのリビングラボ 高齢化社会と労働力不足に立ち向かうこれからの時代、リビングラボを活用することで、どのような価値あるソリューションを生み出すことができるのでしょうか。デンマークの自治体と市民がヘルスケアソリューションを開発した事例では、高齢者ケアにおけるQoLと自立を可能にする一連のデジタルサービスが開発されました。そして、根本的な問題の特定から、多様なステークホルダーの参加、そして現実に機能しインパクトを与えるサービス設計を、リビングラボで取り組んできました。講演では、デンマークの事例を交えて、活用されたリビングラボの方法論とイノベーションエコシステムの構築方法について紹介するとともに、これからの日本のソリューション開発のビジョンについて話します。 - デンマーク パブリック・インテリジェンス社CEO Peter Julius 氏 - パブリック・インテリジェンス・ジャパン社 Lærke Steinmann 氏 A1|企業がDX・組織変革を成功させるためのリビングラボアプローチ スピードの速い市場の中で複雑な問題に向き合うことが企業に求められています。多くの企業は、オープンイノベーション、デザイン思考、アジャイル開発などの時代に適した新しい方法論を試してきましたが、硬直した組織構造のままでは成果が生まれないことが多いです。そんな中、丸井グループでは、経営層だけでなく、社員が主体的に組織づくりに関わるリビングラボ(共創)アプローチを取り入れることで、企業のDX・組織変革を成功させています。本セッションでは、丸井グループのDX・組織変革の立役者である株式会社mutureをお招きし、リビングラボに関する学術的知見も踏まえながら、”現場に向かいながら全体で考える”丸井グループのDX・組織変革の成功の秘訣に迫ります。 - 株式会社Muture CEO 莇大介 氏 - JNoLL理事/株式会社YOUI代表取締役 原口唯 氏 - JNoLL代表理事/株式会社地域創生Coデザイン研究所 木村篤信 氏 A2|社会に役立つ科学技術イノベーションのあり方を考える 多くの科学技術開発やテクノロジー開発のプロジェクトが実証実験どまりで社会実装されていません。科学技術イノベーション政策において、社会課題解決が目指されているにもかかわらず、社会実装に取り組むためのプロセスも整っていない状況と言えます。その背景には、研究者や開発者にとって、基礎研究などの従来の自然科学思想の影響や先進的な技術シーズ志向、それらの研究開発の評価の仕組みがあります。社会課題の解決と科学技術の実装を目指すべき応用研究の文脈では、研究開発そのもののシステムチェンジが必要なのではないでしょうか。そこで、本セッションでは、社会に役立つ形で研究開発を進めるためには、どのような研究開発活動や、活動を支える政策が必要なのか、について議論します。市民や現場の利用者との共創アプローチで技術開発に取り組む研究者や、そのような活動を支える政策を検討する関係者とともに、社会実装まで見据えたソーシャルイノベーションにおける”研究開発”のあり方について考えます。 - 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授 諏訪博彦 氏 - 大阪大学共創機構 特任学術政策研究員/先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダー 中村昌平 氏 - 自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授/文部科学省 技術参与 小泉周 氏 B1|市民と自治体のリビングラボのはじめかた リビングラボの効果的な運営には、地域特有のニーズを反映させ、住民が参加できる共創の仕組みが重要です。その中で、自治体は住民とのインターフェースを担い、効果的な運営のために欠かせないステークホルダーの一つです。本セッションでは、茨木市都市整備部都市政策課のメンバーとともに、大阪大学との共同リビングラボプロジェクト「共創ラボ@YAMATEDAI」の事例を取り上げ、自治体視点からリビングラボをどのように立ち上げたのか?そこからどのように運営してきたのか?そしてどのようにプロジェクトを成功に導くかについて議論します。以上のポイントを通じて、自治体職員が直面する課題や実務的なノウハウを共有し、社会実装の第一歩を踏み出すための具体的なアプローチを探ります。 - 茨木市都市整備部都市政策課 新開邦弘 氏/林治孝 氏/細井美緒 氏/田中貴大 氏 - 大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 村上ゆい 氏 B2|新価値創造のためのリビングラボを人材育成の視点から考える DXやオープンイノベーションなど、広く組織で注目されるテーマはどんどん複雑なものになっており、「一人/単一の視点では成し得ない共創」を求められます。そこで、「共創」を育む環境は、複雑な課題に向き合う私たちにとって身近なテーマなはず。そこで、本セッションでは、「共創の場としてのリビングラボ」の可能性について、人材育成という視点で探り、リビングラボの課題解決のプロセスを通して、どのようなマインドやスキルが醸成されるのかを考えます。こんな課題意識を持ちながら、「共創を押し進め、オーガナイズする人物像」と、「その人材を育成する環境・場」の要件について、事例紹介を通じて因数分解し、どうやって「場」をデザインするかのヒントを探ります。 - 関西大学事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 松田佳織 氏 - 探究型キャリア・トレーナー 延原恒平 氏 プレセッション|LLL×JNoLLコラボセッション 新規事業/技術開発のためのリビングラボの在り方を探る ~日本版のLLガイドブック作成に向けて~ 日本のリビングラボは、欧州と比較すると、地域づくりやコミュニティデザインの一環として行われることが多く、企業や研究機関における新規事業/サービス開発/研究開発にリビングラボがどのような価値を持つか、という議論が少ないのが実情です。リビングラボって「なんとなく」よさそうだけど、事業開発/サービス開発/研究開発に「具体的に」どう役立つの?と思われている方も多いのではないでしょうか。本セッションでは、まず、欧州のイノベーション創出活動におけるリビングラボ活用について体系立ててお話しします。その後、企業や研究機関の事業開発/サービス開発/研究開発といった文脈から、リビングラボを実践/支援してきたゲストにリビングラボへの価値、課題を語っていただき、「リビングラボって具体的に何に役立つの?」という疑問について全員で議論します。 ※本セッションは、トヨタ財団から助成を受けている、日本版リビングラボガイドブック(仮)開発研究の一環としても行います。 - JNoLL理事/産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 赤坂文弥氏 - ミズノ株式会社  串田 啓介氏 /KDDI/JNoLL監事 新井田 統氏/株式会社会津の暮らし研究室/西会津町CDO 藤井 靖史氏(五十音順) - JNoLL理事/ラボラトリオ株式会社 長島洋介氏 ランチセッション|年400回の共創活動が起こる前代未聞の共創の場のしかけ 開業2年半で延べ利用者18万人、法人会員1600組織、個人会員2万2千人を集め、年間400回を超えるビジネス共創イベントが会員の主体的なアクションから起こっている・・・ いち事業者会社がつくったオープンイノベーション施設としては前代未聞とも言える共創空間が大阪京橋にあります。人の集め方、完全無料、単なる多様性の否定、そして、主語を”わたしたち”で捉えるSelf-as-Weという理念。一貫したユニークなコンセプトは、2024年GOOD DESIGN賞の受賞に繋がり、「多くのイノベーション施設におけるエコシステム醸成のヒントや雛形になるだろう。」とまで評されました。本施設の「場」のデザインは、リビングラボの視点からもヒントにしていただけると思います。お昼ごはんを食べながらラジオのように緩くお聴きください。 - NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE オープンイノベーションデザイナー 下川哲平 氏 参考情報  開催に向けて  昨年の横浜全国会議の様子
  • 2024/1/26

    【大牟田リビングラボ共催イベント】(2/18(日)10-12時)大牟田未来共創センター(ポニポニ)対話会

    JNoLLでは、全国各地の実践者の現場を訪問し、関係者とのミートアップやフィールドワークなどを行うプログラムを提供しています。 今回は、2月18日(日)10:00-12:00に、大牟田リビングラボを運営する大牟田未来共創センター(ポニポニ)の関係者と、大牟田での取り組みについて対話する機会を企画しました。 2月18日(日)対話会のお申込みリンクはこちら また関連して、2月16(金)・17(土)には、NHKや朝日新聞などでも特集されている「労働供給制約社会」の実態に迫る対話セッションが開催されます。「キックオフ!! 労働供給制約社会・大牟田 -働き手不足をチャンスに」 各地域で喫緊の課題となっている働き手不足を乗り越えるため、「ひとり一人の可能性を最大限に引き出す地域」の実現をめざしている大牟田において、地域の実践者や有識者の対話を通じて、未来を描き、新たなつながりを生み出すイベントとして企画されています。 金曜・土曜のイベントにて、地域でリビングラボを実践するポニポニの取り組みを体感していただきつつ、そこで感じた疑問や参加される皆さんの実践における悩みを日曜の対話会で共有してみてはいかがでしょうか? 【プログラムの全体概要】 ・2月16日(金)17:30-20:30 労働供給制約社会イベントDay1(ポニポニ主催) ・2月17日(土)10:00-16:00 労働供給制約社会イベントDay2(ポニポニ主催) ・2月18日(日)10:00-12:00 大牟田未来共創センターとの対話会(ポニポニ・JNoLL共催) 【ポニポニ主催 労働供給制約社会イベント 概要】 タイトル:キックオフ‼ 労働供給制約社会・大牟田~働き手不足のピンチをチャンスに 日時 2024年2月16日(金)17:30-20:30          2024年2月17日(土)10:00-16:00 場所:大牟田市イノベーション創出拠点aurea (福岡県大牟田市有明町1-1-22) 主催:大牟田未来共創センター 共催:地域創生Coデザイン研究所、リクルートワークス研究所 後援・協力:大牟田市、大牟田商工会議所、大牟田市イノベーション推進協議会 協力:福岡県中小企業生産性向上支援センター 大牟田市では、製造業に加えて、医療・福祉をはじめとする生活維持サービスがもうひとつの中心的な産業となっています。このことは、産業が雇用としてのみならず、直接生活を支える基盤となっていることを示しています。 そのため、すでに起きている働き手の不足は、産業の持続性を奪うと同時に、生活の基盤を蝕み、今まで当たり前だった生活が送れなくなる事態を引き起こします。 そして、この働き手不足は構造的なものであり、今後数十年、改善を見込むことが困難です。わたしたちは、「労働供給制約社会」という新たな局面に立っているのです。 一方で、労働供給制約社会では、あらゆる領域において 「人」が最も希少な資源となります。そのため、わたしたちは「ひとり一人の可能性を最大限引き出す地域」を実現する必要があります。その意味で、労働供給制約は今までの仕組みを見直し、創り直すチャンスにもなるのです。 今回のイベントを通じ、大牟田における「労働供給制約」をめぐる状況を広く共有し、地域の実践者や有識者との対話を行うことで、 「労働供給制約社会・大牟田」の未来を描き、新たな地域を共につくっていくつながりを生み出したいと思っています。 【大牟田未来共創センター(ポニポニ)との対話会 概要】 タイトル:大牟田未来共創センター(ポニポニ)対話会 日時:2024年2月18日(日)10:00-12:00 場所:ポニポニ地域共創拠点 うずうずマイン(福岡県大牟田市不知火町1-2) 主催:大牟田未来共創センター、日本リビングラボネットワーク  複雑に絡み合った事象に立ち向かうため、多様な人材や組織が自身の従来のミッションやセクターを乗り越えて共創する活動が増えてきています。福岡県大牟田市では、2018年に始まったリビングラボ共同実験をきっかけに、大牟田リビングラボの活動がはじまりました。2019年には地域の共創の主体として大牟田未来共創センターがたちあがり、介護予防、雇用就労、移動、住まい、学び、産業などの領域横断的なプロジェクトを通して、「大牟田で暮らし、働く一人ひとりの存在が肯定され、社会的な理由で孤立することなく、多様な選択肢の中でそれぞれの力が発揮され、わくわくする持続的なまち」の実現を目指しています。  大牟田リビングラボの取組の特徴は、上記の団体理念に向けて、領域横断的に取り組むことで、今の時代の社会のあり方(社会システムと呼んでいます)をアップデートすることに注力して、共創活動を行っていることです。大牟田に暮らしている一人ひとりに寄り添いつつ、目の前の問題だけに囚われないようにし、その問題を生み出している構造にアプローチするプロジェクトに取り組んでいるということです。そしてそれは、大牟田の課題だけでなく、近代以降の社会のあり方を問い直す必要のある、日本全体や世界の課題ともつながっています。  このような活動は、学会論文やWeb記事として一部は言語化されているものの、体感がないと伝わりづらいものでもあるため、JNoLLと共催する現場視察のプログラムでは、2日間行われるポニポニ主催のイベントと連動し、その振り返りも含めたメンバーとの対話を企画しました。  大牟田リビングラボ出の試行錯誤は、あなたの地域の共創活動でも役に立つはずです。リビングラボに興味がある方、大牟田にゆかりのある方、これからの社会のあり方を考えた方、ぜひご参加ください。
  • 2023/11/10

    【JNoLL共催イベント】天川村ホイスコーレpresents Living Lab コース

    リビングラボが盛んと言われるデンマークのフォルケホイスコーレで学んで来られた奈良フォルケ ファウンダーの奥田陽子さんが、観光庁の「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」として開催されるリビングラボのコースです。 【開催概要】 2023年11⽉17⽇(⾦)〜19⽇(⽇) [場所]  奈良県吉野郡天川村和⽥天和の⾥ / 旅館⼤和屋 [講師]  Peter Julius (public Intelligence社CEO)  ⼭端 聡(看護師介護福祉⼠⼀社てとわ代表理事) [参加費]  20,000円(宿泊、⾷費などの実費に充当) [対象者]  Living Labに関⼼があり、現場で実践したい⽅ [申込先]  https://forms.gle/ZCbHDeacUtzoDceNA  【申込〆切:11/13(月)】 [連絡先]  narafolkehojskole@gmail.com ※標⾼700m弱の寒冷地です。外での活動があるため防寒対策をお願いします。 ※宿泊は男⼥別の雑⿂寝です。 ※村の実課題を取り扱うため、村⼈との交流をいたします。 ※通訳は適宜つきますが、参加者同⼠での助け合いを歓迎いたします。 【講師紹介】 Peter Julius(ピーターユリウス)⽒ Public Intelligence 社CEO ⼭端 聡氏 (看護師介護福祉⼠⼀社てとわ代表理事)