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「全国リビングラボネットワーク会議」

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  • 2024/10/28

    2024/11/15(金) 第6回全国リビングラボネットワーク会議開催@大阪

    日本のリビングラボ・共創プロジェクト等の実践者・研究者が一堂に集い,これからの時代の共創に向けて質的・量的に活動が活性化するための情報交換・ネットワーキングを行う全国リビングラボネットワーク会議。 今年は2024年11月15日(金)にて、大阪クイントブリッジにて開催することが決定しました。 開催概要 テーマ: 「みらいの社会をみんなでつくる ~大阪から踏み出す共創への第一歩~」 日付: 2024年11月15日(金) 時間: 10:00-19:00 場所: QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)1F(JR大阪環状線/京阪本線「京橋駅」徒歩10分  ※連携企画 11/16(土) 市民と地域事業者が主役のリビングラボとは@ パトナ吹田健都 2階交流ラウンジ パトナテラス 11/17(日) 健都フェス@健都イノベーションパーク等   申し込み先(Peatix) 申し込み先リンク: Peatixお申し込みページ  主催: 一般社団法人日本リビングラボネットワーク  共催: QUINTBRIDGE 後援: 大阪府、デンマーク王国大使館 協賛: 地域創生Coデザイン研究所 協力: 健都共創推進共同企業体、医薬基盤・健康・栄養研究所 プログラム詳細 ーーー < 午前 > ーーーーーー ■プレセッション 10:00-12:00 LLL×JNoLLコラボセッション 新規事業/技術開発のためのリビングラボの在り方を探る ~日本版のLLガイドブック作成に向けて~ 産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 赤坂文弥氏 ミズノ株式会社  串田 啓介氏 KDDI/JNoLL監事 新井田 統氏 株式会社会津の暮らし研究室/西会津町CDO 藤井 靖史氏 JNoLL 理事 長島洋介氏 お昼休憩 12:00-13:00 12:20-12:50 ランチのおともに。年400回の共創活動が起こる前代未聞の共創の場のしかけ NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE 下川哲平氏 ーーー < 午後 > ーーーーーー ■オープニングトーク 13:00-13:30 ウェルビーイングな世界を万博そして大阪から 〜産学官民でつくる新たな街づくりを健都から〜 大阪府政策企画部成長戦略局長 池田純子氏 ■基調講演 13:30-14:30 人口減少時代のイノベーションエコシステムとしてのリビングラボ ※オンライン登壇 デンマーク パブリック・インテリジェンス社CEO Peter Julius氏 パブリック・インテリジェンス・ジャパン社 Lærke Steinmann氏 ■A会場セッション A1|14:30-15:30 企業が複雑な問題に取り組むための共創アプローチ Muture 莇大介氏/YOUI 原口唯氏/地域創生Coデザイン研究所 木村篤信氏 A2|15:45-16:45 社会に役立つ科学技術イノベーションのあり方を考える 奈良先端科学技術大学 諏訪博彦氏/大阪大学 中村昌平氏/文部科学省 技術参与 小泉周氏 ■B会場セッション B1|14:30-15:30 市民と自治体のリビングラボのはじめかた 茨木市 都市整備部都 市政策課 新開邦弘氏/林治孝氏/細井美緒氏/田中貴大氏 大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 村上ゆい氏 B2|15:45-16:45 リビングラボを人材の視点から考える 関西大学 事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 松田佳織氏 探究型キャリア・トレーナー 延原恒平氏 ーーー < 懇親会 > ーーーーー 17:00-19:00 ショートトークセッションあり 登壇者 池田純子|大阪府 政策企画部 成長戦略局長 2014年商工労働部成長産業振興室ライフサイエンス産業課長。2018年 同 成長産業振興室副理事。2022年4月より現職。万博のインパクトを活かした新たな成長戦略の検討を進めるとともに、国際金融都市や関西国際空港の容量拡張など大阪の成長に向けた取組みを統括。 Peter Julius|CEO & Founder of Public Intelligence / Associated lecturer, University of Southern Denmark / Advisor, JNOLL 2007年にパブリック・インテリジェンスを設立。以来、デンマーク、イギリス、日本で採用されている同社のリビングラボ手法の開発に尽力してきた。20年以上にわたり、ウェルビーイング、デジタルトランスフォーメーション、技術導入、医療・福祉などの分野で民間企業や公的機関にアドバイスを提供している。 Lærke Steinmann|Country Manager, Public Intelligence Japan パブリック・インテリジェンス・ジャパンのカントリーマネジャー。デンマークと日本の間にイノベーションを起こすために尽力している。 莇大介|株式会社Muturue CEO 制作会社で10年以上の経験を積んだ後、GoodpatchでUXデザイナーとして新規事業の立ち上げやテック系のグロース案件などに従事。2022年よりMutureの経営、丸井グループの組織開発型DXに取り組む。 原口唯|JNoLL理事/株式会社YOUI代表取締役 マルチステークホルダーの連携による地域政策の推進・ソーシャルイノベーションに関心があります。また、リビングラボを通じて、より多くの方に共創の概念が広がることを期待してJNoLLに関わっています。 木村篤信|JNoLL代表理事/株式会社地域創生Coデザイン研究所 デザイン研究のチームを牽引し、企業内のUXデザインプロジェクト、地域の社会課題に関するリビングラボプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。現在は、大牟田市などの地域主体ともに、まちづくり、地域経営、サービスデザイン、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。 諏訪博彦|奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授 1998年群馬大学社会情報学部卒業。2000年同大学院社会情報学研究科修了。2006年電気通信大学大学院情報システム学研究科修了(博士)。 2006年から2014年まで電気通信大学にて助手・助教・研究員として勤務。2014年から2019年3月まで奈良先端科学技術大学院大学にて助手として勤務。2019年4月より、クロスアポイント制度にて、理化学研究所AIPセンターにて研究員および、奈良先端科学技術大学院大学にて特任准教授として勤務し、現在は同大学准教授。現在の研究分野は、ユビキタスコンピューティングシステム、データマイニング、社会情報システム学。情報処理学会、電子情報通信学会、人工知能学会、社会情報学会などに所属。 中村昌平|大阪大学共創機構 特任学術政策研究員/先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダー 2018年より大阪大学共創機構で産学官民共創プロジェクトの組成を担当。2023年度から大阪大学先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダーを兼任。複数のエリアで大阪大学版リビングラボ「共創ラボ」を実践している。 小泉周|自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授/文部科学省 技術参与 慶應義塾大学医学部卒業。医学生理学(視覚生理)を学ぶ。米ハーバード大学医学部研究員等を経て、現在、自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授。研究大学コンソーシアムを組織し、大学の社会インパクトに関する分析などを実施。Times Higher Education 世界大学ランキングの国際アドバイザリーボードメンバー、文部科学省・技術参与 新開邦弘|茨木市都市整備部都市政策課 1999年茨木市に入庁し、都市計画道路を含む駅周辺の面整備に従事した後、2015年に都市政策課に異動となり、立地適正化計画の策定や地域の課題解決に資する産官学民連携のまちづくりを進める。2024年より都市政策課長。 村上ゆい|大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 化学メーカーにて研究開発に従事し、新規市場開拓を行う。その後、大阪大学にて複数の国プロに従事。 COI-NEXT拠点「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」の立ち上げから関わり、産学官民連携のプロジェクト推進を行う。現在、リビングラボを基盤とした大阪大学「共創ラボ」を進めている。 松田佳織|関西大学事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 関西大学事務職員として入職し、外部連携や社会人向け講座企画・運営を20年近く担当。2015年から同大学梅田キャンパス(大阪市北区)開設に関わり、現在は学びを他者と共有することを取り入れた「対話の場のデザイン」「共創環境を作るツール」を意識した講座企画・運営を行う。 延原恒平|探究型キャリア・トレーナー 関西学院大学経営戦略研究科 玉田俊平太教授に師事し、「イノベーション研究会」(会員500名)を創設。ワクワクするおとなを増やし、社会を元気にすることを目的に「イノベーターが集う忍者合宿」や「おとなが探究するquest with!」等の共創型コミュニティを運営。 赤坂文弥|産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 産業技術総合研究所 主任研究員。博士(工学)。専門は、リビングラボ、サービスデザイン、デザイン学。近年では、日本の社会文化的文脈におけるリビングラボの在り方や方法論を明らかにするための研究プロジェクト「LLL(Living Lab Laboratory)」を主導。 下川哲平|NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE オープンイノベーションデザイナー 愛知工業大学工学部機械工学科卒、2001年遠藤照明入社。照明用光学開発、設計プロセス改革、商品企画向けイノベーション教育を推進。2021年NTT西日本入社・現職。QUINTBRIDGEにてビジネス共創エコシステムの構築をおこなう。製造業専門コンサルタント。関西設計管理研究会 副会長。しゅんぺいた博士と学ぶイノベーション研究会運営。八尾市の某小学校PTA会長。許麻神社 氏子総代。等 稲垣奈美|QUINTBRIDGE コミュニティマネージャー/グラフィックレコーダー プロダクトデザイン学科卒業後、ベビー用品、木製玩具メーカーにて商品企画、設計、デザイン、プロモーションなど、ものづくりをゼロから生活者に届けるまでの一連の業務を15年担当。GOODTOY受賞商品、10年以上のロングセラー商品などを世に生み出す。その後、人を中心としたマーケティング会社にて衣食住の大手企業の商品企画の伴走、新規事業創出のワークショップを担当。ワークショップではリアルタイムで対話を可視化する手法を用いて参加者が主体的に関われる場を実践する。2023年からQUINTBRIDGEコミュニティマネージャーを務める。共著「描いて場をつくるグラフィック・レコーディング: 2人から100人までの対話実践」 各セッションの概要 オープニングトーク| ウェルビーイングな世界を万博そして大阪から 〜産学官民でつくる新たな街づくりを健都から〜 2025年、大阪では約半世紀ぶりとなる万博を迎えます。このPeople’s Living Labをコンセプトとしたイベントを一過性で終わらせるのではなく、万博を起点に大阪を含めた関西、日本、世界に、共創のインフラストラクチャー(基盤)を根付かせることが、一つの重要なミッションとなります。大阪府でも、万博のインパクトを活用して大阪の成長、発展につなげるために、健康・医療、モビリティ、環境、スマートシティ、スタートアップ、観光・文化、おもてなしのそれぞれの領域においてアクションプランを立てて推進しています。本セッションでは、市民を含めた多様なステークホルダーとのオープンイノベーションの取り組みをご紹介します。 - 大阪府 政策企画部 成長戦略局長 池田純子 氏 基調講演|人口減少時代のイノベーションエコシステムとしてのリビングラボ 高齢化社会と労働力不足に立ち向かうこれからの時代、リビングラボを活用することで、どのような価値あるソリューションを生み出すことができるのでしょうか。デンマークの自治体と市民がヘルスケアソリューションを開発した事例では、高齢者ケアにおけるQoLと自立を可能にする一連のデジタルサービスが開発されました。そして、根本的な問題の特定から、多様なステークホルダーの参加、そして現実に機能しインパクトを与えるサービス設計を、リビングラボで取り組んできました。講演では、デンマークの事例を交えて、活用されたリビングラボの方法論とイノベーションエコシステムの構築方法について紹介するとともに、これからの日本のソリューション開発のビジョンについて話します。 - デンマーク パブリック・インテリジェンス社CEO Peter Julius 氏 - パブリック・インテリジェンス・ジャパン社 Lærke Steinmann 氏 A1|企業がDX・組織変革を成功させるためのリビングラボアプローチ スピードの速い市場の中で複雑な問題に向き合うことが企業に求められています。多くの企業は、オープンイノベーション、デザイン思考、アジャイル開発などの時代に適した新しい方法論を試してきましたが、硬直した組織構造のままでは成果が生まれないことが多いです。そんな中、丸井グループでは、経営層だけでなく、社員が主体的に組織づくりに関わるリビングラボ(共創)アプローチを取り入れることで、企業のDX・組織変革を成功させています。本セッションでは、丸井グループのDX・組織変革の立役者である株式会社mutureをお招きし、リビングラボに関する学術的知見も踏まえながら、”現場に向かいながら全体で考える”丸井グループのDX・組織変革の成功の秘訣に迫ります。 - 株式会社Muturue CEO 莇大介 氏 - JNoLL理事/株式会社YOUI代表取締役 原口唯 氏 - JNoLL代表理事/株式会社地域創生Coデザイン研究所 木村篤信 氏 A2|社会に役立つ科学技術イノベーションのあり方を考える 多くの科学技術開発やテクノロジー開発のプロジェクトが実証実験どまりで社会実装されていません。科学技術イノベーション政策において、社会課題解決が目指されているにもかかわらず、社会実装に取り組むためのプロセスも整っていない状況と言えます。その背景には、研究者や開発者にとって、基礎研究などの従来の自然科学思想の影響や先進的な技術シーズ志向、それらの研究開発の評価の仕組みがあります。社会課題の解決と科学技術の実装を目指すべき応用研究の文脈では、研究開発そのもののシステムチェンジが必要なのではないでしょうか。そこで、本セッションでは、社会に役立つ形で研究開発を進めるためには、どのような研究開発活動や、活動を支える政策が必要なのか、について議論します。市民や現場の利用者との共創アプローチで技術開発に取り組む研究者や、そのような活動を支える政策を検討する関係者とともに、社会実装まで見据えたソーシャルイノベーションにおける”研究開発”のあり方について考えます。 - 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授 諏訪博彦 氏 - 大阪大学共創機構 特任学術政策研究員/先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダー 中村昌平 氏 - 自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授/文部科学省 技術参与 小泉周 氏 B1|市民と自治体のリビングラボのはじめかた リビングラボの効果的な運営には、地域特有のニーズを反映させ、住民が参加できる共創の仕組みが重要です。その中で、自治体は住民とのインターフェースを担い、効果的な運営のために欠かせないステークホルダーの一つです。本セッションでは、茨木市都市整備部都市政策課のメンバーとともに、大阪大学との共同リビングラボプロジェクト「共創ラボ@YAMATEDAI」の事例を取り上げ、自治体視点からリビングラボをどのように立ち上げたのか?そこからどのように運営してきたのか?そしてどのようにプロジェクトを成功に導くかについて議論します。以上のポイントを通じて、自治体職員が直面する課題や実務的なノウハウを共有し、社会実装の第一歩を踏み出すための具体的なアプローチを探ります。 - 茨木市都市整備部都市政策課 新開邦弘 氏/林治孝 氏/細井美緒 氏/田中貴大 氏 - 大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 村上ゆい 氏 B2|新価値創造のためのリビングラボを人材育成の視点から考える DXやオープンイノベーションなど、広く組織で注目されるテーマはどんどん複雑なものになっており、「一人/単一の視点では成し得ない共創」を求められます。そこで、「共創」を育む環境は、複雑な課題に向き合う私たちにとって身近なテーマなはず。そこで、本セッションでは、「共創の場としてのリビングラボ」の可能性について、人材育成という視点で探り、リビングラボの課題解決のプロセスを通して、どのようなマインドやスキルが醸成されるのかを考えます。こんな課題意識を持ちながら、「共創を押し進め、オーガナイズする人物像」と、「その人材を育成する環境・場」の要件について、事例紹介を通じて因数分解し、どうやって「場」をデザインするかのヒントを探ります。 - 関西大学事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 松田佳織 氏 - 探究型キャリア・トレーナー 延原恒平 氏 プレセッション|LLL×JNoLLコラボセッション 新規事業/技術開発のためのリビングラボの在り方を探る ~日本版のLLガイドブック作成に向けて~ 日本のリビングラボは、欧州と比較すると、地域づくりやコミュニティデザインの一環として行われることが多く、企業や研究機関における新規事業/サービス開発/研究開発にリビングラボがどのような価値を持つか、という議論が少ないのが実情です。リビングラボって「なんとなく」よさそうだけど、事業開発/サービス開発/研究開発に「具体的に」どう役立つの?と思われている方も多いのではないでしょうか。本セッションでは、まず、欧州のイノベーション創出活動におけるリビングラボ活用について体系立ててお話しします。その後、企業や研究機関の事業開発/サービス開発/研究開発といった文脈から、リビングラボを実践/支援してきたゲストにリビングラボへの価値、課題を語っていただき、「リビングラボって具体的に何に役立つの?」という疑問について全員で議論します。 ※本セッションは、トヨタ財団から助成を受けている、日本版リビングラボガイドブック(仮)開発研究の一環としても行います。 - JNoLL理事/産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 赤坂文弥氏 - ミズノ株式会社  串田 啓介氏 /KDDI/JNoLL監事 新井田 統氏/株式会社会津の暮らし研究室/西会津町CDO 藤井 靖史氏(五十音順) - JNoLL理事/ラボラトリオ株式会社 長島洋介氏 ランチセッション|年400回の共創活動が起こる前代未聞の共創の場のしかけ 開業2年半で延べ利用者18万人、法人会員1600組織、個人会員2万2千人を集め、年間400回を超えるビジネス共創イベントが会員の主体的なアクションから起こっている・・・ いち事業者会社がつくったオープンイノベーション施設としては前代未聞とも言える共創空間が大阪京橋にあります。人の集め方、完全無料、単なる多様性の否定、そして、主語を”わたしたち”で捉えるSelf-as-Weという理念。一貫したユニークなコンセプトは、2024年GOOD DESIGN賞の受賞に繋がり、「多くのイノベーション施設におけるエコシステム醸成のヒントや雛形になるだろう。」とまで評されました。本施設の「場」のデザインは、リビングラボの視点からもヒントにしていただけると思います。お昼ごはんを食べながらラジオのように緩くお聴きください。 - NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE オープンイノベーションデザイナー 下川哲平 氏 参考情報  開催に向けて  昨年の横浜全国会議の様子
  • 2023/11/11-14

    第5回全国リビングラボネットワーク会議開催
    (11/11〜14)

    ~マルチステークホルダー(産官学民)が主体的に関われるリビングラボを目指して~ 開催概要 【開催日:2023年11月11日(土)〜14日(火)】  【11/11(土)】リビングラボ基礎セミナー、リビングラボ視察ツアー等   会場:京セラ みなとみらいリサーチセンター  【11/12(日)】本会議Day1 (基調講演、リビングラボ活動紹介等)   会場:横浜市役所アトリウム   :京セラ みなとみらいリサーチセンター  【11/13(月)】   本会議 Day2(リビングラボ実践知ワークショップ、海外リビングラボ連携企画等)   会場:京セラ みなとみらいリサーチセンター  【11/14(火)】リビングラボ視察ツアー等 【申し込み先(Peatix)】https://peatix.com/group/13571501/  主催:第5回全国リビングラボネットワーク会議実行委員会 共催:横浜市政策局   よこはま共創コンソーシアム  一般社団法人日本リビングラボネットワーク  一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス 【プログラム】 ・リビングラボ基礎セミナー ・ 基調講演【ウェルビーイングな社会に向けたこれからの共創】坂倉杏介 一般社団法人法人おやまちプロジェクト理事/東京都市大学 都市生活学部 教授 ・セッション【横浜版地域循環型経済が目指す全ての市民のウェルビーイング】 ・セッション【リビングラボで地方と大都市が結びつく〜公民連携でつくる地域循環型共生園】 ・セッション【リビングラボを通じて考えるウェルビーイング経営】 ・セッション【積水ハウス株式会社協賛企画:住生活・ライフスタイルを豊かにするリビングラボ】 ・セッション【デジタルツールを活用したこれからの参加型まちづくり/ひとづくり】 ・ワークショップ【リビングラボのガイドブックをみんなで知ろう、考えよう!vol.1】 ・基調講演【テクノロジーや政策の効果的な社会実装に向けて ~日韓のリビングラボは研究開発にどのようなインパクトを生み出すのか~ ・すすき野団地リビングラボ視察 ・SDGs横浜金澤リビングラボ視察 【開催のご案内】  SDGsやWell-beingなどの社会の転換を志向するキーワードに加えて、コロナ禍やウクライナ情勢、気候変動が具体的に我々の生活に影響を与えつつある昨今、マルチステークホルダーで取り組むべき課題はより一層大きくなっています。地域や行政では、人口減少が進む社会の中で、世界経済の影響も受けつつ、地域の担い手不足、行政職員の減少、ひっ迫する行政の財政に増加するインフラ更新費用など、現状の暮らしを維持することが難しい状況が差し迫っています。また、企業の開発者や大学の研究者には、単純に新しい科学的知見やテクノロジーを生み出すだけでなく、われわれの暮らしている社会の課題を乗り越えるため科学や技術の活用が求められています。  これらの課題を一つの組織やセクターだけで実現することは難しく、産官学民がセクターを超えた共創によって、社会的価値を実現する必要があり、その流れの中で、マルチステークホルダーが共創する仕組み「リビングラボ」が注目されています。最近では、経産省、厚労省をはじめとする多くのプロジェクトがリビングラボの知見を活用しはじめています。大阪・関西万博では、コンセプトとして「People’s Living Lab(未来社会の実験場)」を掲げており、2025年に向けて、リビングラボの活動がますます広がることが期待されています。  「全国リビングラボネットワーク会議」は、このようなリビングラボの実践者・研究者が一堂に会する年一のネットワークイベントです。リビングラボに関する学会やコミュニティがない中で、実践者・研究者同士がつながり、実践の課題や最新の事例を共有し、対話する機会として、2018年より開催されてきました。今年の第5回全国リビングラボネットワーク会議は11月11日(土)~ 11月14日(火)の期間、横浜にて開催されます。  本会議である、12日、13日には、基調講演を含めたトークセッションやリビングラボの活動紹介、リビングラボの実践知を学ぶワークショップ、海外のリビングラボとの交流から学ぶセッションが予定されています。また、オプションプログラムとして11日はリビングラボ基礎セミナー、14日には視察ツアーなども企画されています。  横浜では、高度経済成長期に人口が大幅に増える中、公的サービスが追い付かない状況に対して「自分たちのまちの課題はまず自らが取り組む」という市民の主体性が地域の活動を牽引してきました。その考え方は、世代や環境が変わった今でも大切なものであり、マルチステークホルダーが主体的に関わることで活動が生まれるリビングラボにも通じるものがあります。  今回の全国会議では、サブタイトルを~マルチステークホルダー(産官学民)が主体的に関われるリビングラボを目指して~として、行政・産業主導のあり方からの転換、自分ごとから始まる活動、市民が主体的に学び・関わる土壌、主体的な活動を後押しする政策などを論点に、これからの共創のあり方や実践の知見を深める場をめざします。  皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。
  • 2024/10/28

    2024/11/15(金) 第6回全国リビングラボネットワーク会議開催@大阪

    日本のリビングラボ・共創プロジェクト等の実践者・研究者が一堂に集い,これからの時代の共創に向けて質的・量的に活動が活性化するための情報交換・ネットワーキングを行う全国リビングラボネットワーク会議。 今年は2024年11月15日(金)にて、大阪クイントブリッジにて開催することが決定しました。 開催概要 テーマ: 「みらいの社会をみんなでつくる ~大阪から踏み出す共創への第一歩~」 日付: 2024年11月15日(金) 時間: 10:00-19:00 場所: QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)1F(JR大阪環状線/京阪本線「京橋駅」徒歩10分  ※連携企画 11/16(土) 市民と地域事業者が主役のリビングラボとは@ パトナ吹田健都 2階交流ラウンジ パトナテラス 11/17(日) 健都フェス@健都イノベーションパーク等   申し込み先(Peatix) 申し込み先リンク: Peatixお申し込みページ  主催: 一般社団法人日本リビングラボネットワーク  共催: QUINTBRIDGE 後援: 大阪府、デンマーク王国大使館 協賛: 地域創生Coデザイン研究所 協力: 健都共創推進共同企業体、医薬基盤・健康・栄養研究所 プログラム詳細 ーーー < 午前 > ーーーーーー ■プレセッション 10:00-12:00 LLL×JNoLLコラボセッション 新規事業/技術開発のためのリビングラボの在り方を探る ~日本版のLLガイドブック作成に向けて~ 産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 赤坂文弥氏 ミズノ株式会社  串田 啓介氏 KDDI/JNoLL監事 新井田 統氏 株式会社会津の暮らし研究室/西会津町CDO 藤井 靖史氏 JNoLL 理事 長島洋介氏 お昼休憩 12:00-13:00 12:20-12:50 ランチのおともに。年400回の共創活動が起こる前代未聞の共創の場のしかけ NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE 下川哲平氏 ーーー < 午後 > ーーーーーー ■オープニングトーク 13:00-13:30 ウェルビーイングな世界を万博そして大阪から 〜産学官民でつくる新たな街づくりを健都から〜 大阪府政策企画部成長戦略局長 池田純子氏 ■基調講演 13:30-14:30 人口減少時代のイノベーションエコシステムとしてのリビングラボ ※オンライン登壇 デンマーク パブリック・インテリジェンス社CEO Peter Julius氏 パブリック・インテリジェンス・ジャパン社 Lærke Steinmann氏 ■A会場セッション A1|14:30-15:30 企業が複雑な問題に取り組むための共創アプローチ Muture 莇大介氏/YOUI 原口唯氏/地域創生Coデザイン研究所 木村篤信氏 A2|15:45-16:45 社会に役立つ科学技術イノベーションのあり方を考える 奈良先端科学技術大学 諏訪博彦氏/大阪大学 中村昌平氏/文部科学省 技術参与 小泉周氏 ■B会場セッション B1|14:30-15:30 市民と自治体のリビングラボのはじめかた 茨木市 都市整備部都 市政策課 新開邦弘氏/林治孝氏/細井美緒氏/田中貴大氏 大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 村上ゆい氏 B2|15:45-16:45 リビングラボを人材の視点から考える 関西大学 事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 松田佳織氏 探究型キャリア・トレーナー 延原恒平氏 ーーー < 懇親会 > ーーーーー 17:00-19:00 ショートトークセッションあり 登壇者 池田純子|大阪府 政策企画部 成長戦略局長 2014年商工労働部成長産業振興室ライフサイエンス産業課長。2018年 同 成長産業振興室副理事。2022年4月より現職。万博のインパクトを活かした新たな成長戦略の検討を進めるとともに、国際金融都市や関西国際空港の容量拡張など大阪の成長に向けた取組みを統括。 Peter Julius|CEO & Founder of Public Intelligence / Associated lecturer, University of Southern Denmark / Advisor, JNOLL 2007年にパブリック・インテリジェンスを設立。以来、デンマーク、イギリス、日本で採用されている同社のリビングラボ手法の開発に尽力してきた。20年以上にわたり、ウェルビーイング、デジタルトランスフォーメーション、技術導入、医療・福祉などの分野で民間企業や公的機関にアドバイスを提供している。 Lærke Steinmann|Country Manager, Public Intelligence Japan パブリック・インテリジェンス・ジャパンのカントリーマネジャー。デンマークと日本の間にイノベーションを起こすために尽力している。 莇大介|株式会社Muturue CEO 制作会社で10年以上の経験を積んだ後、GoodpatchでUXデザイナーとして新規事業の立ち上げやテック系のグロース案件などに従事。2022年よりMutureの経営、丸井グループの組織開発型DXに取り組む。 原口唯|JNoLL理事/株式会社YOUI代表取締役 マルチステークホルダーの連携による地域政策の推進・ソーシャルイノベーションに関心があります。また、リビングラボを通じて、より多くの方に共創の概念が広がることを期待してJNoLLに関わっています。 木村篤信|JNoLL代表理事/株式会社地域創生Coデザイン研究所 デザイン研究のチームを牽引し、企業内のUXデザインプロジェクト、地域の社会課題に関するリビングラボプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。現在は、大牟田市などの地域主体ともに、まちづくり、地域経営、サービスデザイン、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。 諏訪博彦|奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授 1998年群馬大学社会情報学部卒業。2000年同大学院社会情報学研究科修了。2006年電気通信大学大学院情報システム学研究科修了(博士)。 2006年から2014年まで電気通信大学にて助手・助教・研究員として勤務。2014年から2019年3月まで奈良先端科学技術大学院大学にて助手として勤務。2019年4月より、クロスアポイント制度にて、理化学研究所AIPセンターにて研究員および、奈良先端科学技術大学院大学にて特任准教授として勤務し、現在は同大学准教授。現在の研究分野は、ユビキタスコンピューティングシステム、データマイニング、社会情報システム学。情報処理学会、電子情報通信学会、人工知能学会、社会情報学会などに所属。 中村昌平|大阪大学共創機構 特任学術政策研究員/先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダー 2018年より大阪大学共創機構で産学官民共創プロジェクトの組成を担当。2023年度から大阪大学先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダーを兼任。複数のエリアで大阪大学版リビングラボ「共創ラボ」を実践している。 小泉周|自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授/文部科学省 技術参与 慶應義塾大学医学部卒業。医学生理学(視覚生理)を学ぶ。米ハーバード大学医学部研究員等を経て、現在、自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授。研究大学コンソーシアムを組織し、大学の社会インパクトに関する分析などを実施。Times Higher Education 世界大学ランキングの国際アドバイザリーボードメンバー、文部科学省・技術参与 新開邦弘|茨木市都市整備部都市政策課 1999年茨木市に入庁し、都市計画道路を含む駅周辺の面整備に従事した後、2015年に都市政策課に異動となり、立地適正化計画の策定や地域の課題解決に資する産官学民連携のまちづくりを進める。2024年より都市政策課長。 村上ゆい|大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 化学メーカーにて研究開発に従事し、新規市場開拓を行う。その後、大阪大学にて複数の国プロに従事。 COI-NEXT拠点「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」の立ち上げから関わり、産学官民連携のプロジェクト推進を行う。現在、リビングラボを基盤とした大阪大学「共創ラボ」を進めている。 松田佳織|関西大学事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 関西大学事務職員として入職し、外部連携や社会人向け講座企画・運営を20年近く担当。2015年から同大学梅田キャンパス(大阪市北区)開設に関わり、現在は学びを他者と共有することを取り入れた「対話の場のデザイン」「共創環境を作るツール」を意識した講座企画・運営を行う。 延原恒平|探究型キャリア・トレーナー 関西学院大学経営戦略研究科 玉田俊平太教授に師事し、「イノベーション研究会」(会員500名)を創設。ワクワクするおとなを増やし、社会を元気にすることを目的に「イノベーターが集う忍者合宿」や「おとなが探究するquest with!」等の共創型コミュニティを運営。 赤坂文弥|産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 産業技術総合研究所 主任研究員。博士(工学)。専門は、リビングラボ、サービスデザイン、デザイン学。近年では、日本の社会文化的文脈におけるリビングラボの在り方や方法論を明らかにするための研究プロジェクト「LLL(Living Lab Laboratory)」を主導。 下川哲平|NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE オープンイノベーションデザイナー 愛知工業大学工学部機械工学科卒、2001年遠藤照明入社。照明用光学開発、設計プロセス改革、商品企画向けイノベーション教育を推進。2021年NTT西日本入社・現職。QUINTBRIDGEにてビジネス共創エコシステムの構築をおこなう。製造業専門コンサルタント。関西設計管理研究会 副会長。しゅんぺいた博士と学ぶイノベーション研究会運営。八尾市の某小学校PTA会長。許麻神社 氏子総代。等 稲垣奈美|QUINTBRIDGE コミュニティマネージャー/グラフィックレコーダー プロダクトデザイン学科卒業後、ベビー用品、木製玩具メーカーにて商品企画、設計、デザイン、プロモーションなど、ものづくりをゼロから生活者に届けるまでの一連の業務を15年担当。GOODTOY受賞商品、10年以上のロングセラー商品などを世に生み出す。その後、人を中心としたマーケティング会社にて衣食住の大手企業の商品企画の伴走、新規事業創出のワークショップを担当。ワークショップではリアルタイムで対話を可視化する手法を用いて参加者が主体的に関われる場を実践する。2023年からQUINTBRIDGEコミュニティマネージャーを務める。共著「描いて場をつくるグラフィック・レコーディング: 2人から100人までの対話実践」 各セッションの概要 オープニングトーク| ウェルビーイングな世界を万博そして大阪から 〜産学官民でつくる新たな街づくりを健都から〜 2025年、大阪では約半世紀ぶりとなる万博を迎えます。このPeople’s Living Labをコンセプトとしたイベントを一過性で終わらせるのではなく、万博を起点に大阪を含めた関西、日本、世界に、共創のインフラストラクチャー(基盤)を根付かせることが、一つの重要なミッションとなります。大阪府でも、万博のインパクトを活用して大阪の成長、発展につなげるために、健康・医療、モビリティ、環境、スマートシティ、スタートアップ、観光・文化、おもてなしのそれぞれの領域においてアクションプランを立てて推進しています。本セッションでは、市民を含めた多様なステークホルダーとのオープンイノベーションの取り組みをご紹介します。 - 大阪府 政策企画部 成長戦略局長 池田純子 氏 基調講演|人口減少時代のイノベーションエコシステムとしてのリビングラボ 高齢化社会と労働力不足に立ち向かうこれからの時代、リビングラボを活用することで、どのような価値あるソリューションを生み出すことができるのでしょうか。デンマークの自治体と市民がヘルスケアソリューションを開発した事例では、高齢者ケアにおけるQoLと自立を可能にする一連のデジタルサービスが開発されました。そして、根本的な問題の特定から、多様なステークホルダーの参加、そして現実に機能しインパクトを与えるサービス設計を、リビングラボで取り組んできました。講演では、デンマークの事例を交えて、活用されたリビングラボの方法論とイノベーションエコシステムの構築方法について紹介するとともに、これからの日本のソリューション開発のビジョンについて話します。 - デンマーク パブリック・インテリジェンス社CEO Peter Julius 氏 - パブリック・インテリジェンス・ジャパン社 Lærke Steinmann 氏 A1|企業がDX・組織変革を成功させるためのリビングラボアプローチ スピードの速い市場の中で複雑な問題に向き合うことが企業に求められています。多くの企業は、オープンイノベーション、デザイン思考、アジャイル開発などの時代に適した新しい方法論を試してきましたが、硬直した組織構造のままでは成果が生まれないことが多いです。そんな中、丸井グループでは、経営層だけでなく、社員が主体的に組織づくりに関わるリビングラボ(共創)アプローチを取り入れることで、企業のDX・組織変革を成功させています。本セッションでは、丸井グループのDX・組織変革の立役者である株式会社mutureをお招きし、リビングラボに関する学術的知見も踏まえながら、”現場に向かいながら全体で考える”丸井グループのDX・組織変革の成功の秘訣に迫ります。 - 株式会社Muturue CEO 莇大介 氏 - JNoLL理事/株式会社YOUI代表取締役 原口唯 氏 - JNoLL代表理事/株式会社地域創生Coデザイン研究所 木村篤信 氏 A2|社会に役立つ科学技術イノベーションのあり方を考える 多くの科学技術開発やテクノロジー開発のプロジェクトが実証実験どまりで社会実装されていません。科学技術イノベーション政策において、社会課題解決が目指されているにもかかわらず、社会実装に取り組むためのプロセスも整っていない状況と言えます。その背景には、研究者や開発者にとって、基礎研究などの従来の自然科学思想の影響や先進的な技術シーズ志向、それらの研究開発の評価の仕組みがあります。社会課題の解決と科学技術の実装を目指すべき応用研究の文脈では、研究開発そのもののシステムチェンジが必要なのではないでしょうか。そこで、本セッションでは、社会に役立つ形で研究開発を進めるためには、どのような研究開発活動や、活動を支える政策が必要なのか、について議論します。市民や現場の利用者との共創アプローチで技術開発に取り組む研究者や、そのような活動を支える政策を検討する関係者とともに、社会実装まで見据えたソーシャルイノベーションにおける”研究開発”のあり方について考えます。 - 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授 諏訪博彦 氏 - 大阪大学共創機構 特任学術政策研究員/先導的学際研究機構 住民と育む未来型知的インフラ創造部門 副プロジェクトリーダー 中村昌平 氏 - 自然科学研究機構・共創戦略統括本部特任教授/文部科学省 技術参与 小泉周 氏 B1|市民と自治体のリビングラボのはじめかた リビングラボの効果的な運営には、地域特有のニーズを反映させ、住民が参加できる共創の仕組みが重要です。その中で、自治体は住民とのインターフェースを担い、効果的な運営のために欠かせないステークホルダーの一つです。本セッションでは、茨木市都市整備部都市政策課のメンバーとともに、大阪大学との共同リビングラボプロジェクト「共創ラボ@YAMATEDAI」の事例を取り上げ、自治体視点からリビングラボをどのように立ち上げたのか?そこからどのように運営してきたのか?そしてどのようにプロジェクトを成功に導くかについて議論します。以上のポイントを通じて、自治体職員が直面する課題や実務的なノウハウを共有し、社会実装の第一歩を踏み出すための具体的なアプローチを探ります。 - 茨木市都市整備部都市政策課 新開邦弘 氏/林治孝 氏/細井美緒 氏/田中貴大 氏 - 大阪大学先導的学際研究機構 招聘研究員 村上ゆい 氏 B2|新価値創造のためのリビングラボを人材育成の視点から考える DXやオープンイノベーションなど、広く組織で注目されるテーマはどんどん複雑なものになっており、「一人/単一の視点では成し得ない共創」を求められます。そこで、「共創」を育む環境は、複雑な課題に向き合う私たちにとって身近なテーマなはず。そこで、本セッションでは、「共創の場としてのリビングラボ」の可能性について、人材育成という視点で探り、リビングラボの課題解決のプロセスを通して、どのようなマインドやスキルが醸成されるのかを考えます。こんな課題意識を持ちながら、「共創を押し進め、オーガナイズする人物像」と、「その人材を育成する環境・場」の要件について、事例紹介を通じて因数分解し、どうやって「場」をデザインするかのヒントを探ります。 - 関西大学事業推進局 梅田キャンパス「リカレント教育事業」担当 松田佳織 氏 - 探究型キャリア・トレーナー 延原恒平 氏 プレセッション|LLL×JNoLLコラボセッション 新規事業/技術開発のためのリビングラボの在り方を探る ~日本版のLLガイドブック作成に向けて~ 日本のリビングラボは、欧州と比較すると、地域づくりやコミュニティデザインの一環として行われることが多く、企業や研究機関における新規事業/サービス開発/研究開発にリビングラボがどのような価値を持つか、という議論が少ないのが実情です。リビングラボって「なんとなく」よさそうだけど、事業開発/サービス開発/研究開発に「具体的に」どう役立つの?と思われている方も多いのではないでしょうか。本セッションでは、まず、欧州のイノベーション創出活動におけるリビングラボ活用について体系立ててお話しします。その後、企業や研究機関の事業開発/サービス開発/研究開発といった文脈から、リビングラボを実践/支援してきたゲストにリビングラボへの価値、課題を語っていただき、「リビングラボって具体的に何に役立つの?」という疑問について全員で議論します。 ※本セッションは、トヨタ財団から助成を受けている、日本版リビングラボガイドブック(仮)開発研究の一環としても行います。 - JNoLL理事/産業技術総合研究所/Living Lab Laboratory 主任研究員 赤坂文弥氏 - ミズノ株式会社  串田 啓介氏 /KDDI/JNoLL監事 新井田 統氏/株式会社会津の暮らし研究室/西会津町CDO 藤井 靖史氏(五十音順) - JNoLL理事/ラボラトリオ株式会社 長島洋介氏 ランチセッション|年400回の共創活動が起こる前代未聞の共創の場のしかけ 開業2年半で延べ利用者18万人、法人会員1600組織、個人会員2万2千人を集め、年間400回を超えるビジネス共創イベントが会員の主体的なアクションから起こっている・・・ いち事業者会社がつくったオープンイノベーション施設としては前代未聞とも言える共創空間が大阪京橋にあります。人の集め方、完全無料、単なる多様性の否定、そして、主語を”わたしたち”で捉えるSelf-as-Weという理念。一貫したユニークなコンセプトは、2024年GOOD DESIGN賞の受賞に繋がり、「多くのイノベーション施設におけるエコシステム醸成のヒントや雛形になるだろう。」とまで評されました。本施設の「場」のデザインは、リビングラボの視点からもヒントにしていただけると思います。お昼ごはんを食べながらラジオのように緩くお聴きください。 - NTT西日本 イノベーション戦略室/QUINTBRIDGE オープンイノベーションデザイナー 下川哲平 氏 参考情報  開催に向けて  昨年の横浜全国会議の様子
  • 2023/11/11-14

    第5回全国リビングラボネットワーク会議開催
    (11/11〜14)

    ~マルチステークホルダー(産官学民)が主体的に関われるリビングラボを目指して~ 開催概要 【開催日:2023年11月11日(土)〜14日(火)】  【11/11(土)】リビングラボ基礎セミナー、リビングラボ視察ツアー等   会場:京セラ みなとみらいリサーチセンター  【11/12(日)】本会議Day1 (基調講演、リビングラボ活動紹介等)   会場:横浜市役所アトリウム   :京セラ みなとみらいリサーチセンター  【11/13(月)】   本会議 Day2(リビングラボ実践知ワークショップ、海外リビングラボ連携企画等)   会場:京セラ みなとみらいリサーチセンター  【11/14(火)】リビングラボ視察ツアー等 【申し込み先(Peatix)】https://peatix.com/group/13571501/  主催:第5回全国リビングラボネットワーク会議実行委員会 共催:横浜市政策局   よこはま共創コンソーシアム  一般社団法人日本リビングラボネットワーク  一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス 【プログラム】 ・リビングラボ基礎セミナー ・ 基調講演【ウェルビーイングな社会に向けたこれからの共創】坂倉杏介 一般社団法人法人おやまちプロジェクト理事/東京都市大学 都市生活学部 教授 ・セッション【横浜版地域循環型経済が目指す全ての市民のウェルビーイング】 ・セッション【リビングラボで地方と大都市が結びつく〜公民連携でつくる地域循環型共生園】 ・セッション【リビングラボを通じて考えるウェルビーイング経営】 ・セッション【積水ハウス株式会社協賛企画:住生活・ライフスタイルを豊かにするリビングラボ】 ・セッション【デジタルツールを活用したこれからの参加型まちづくり/ひとづくり】 ・ワークショップ【リビングラボのガイドブックをみんなで知ろう、考えよう!vol.1】 ・基調講演【テクノロジーや政策の効果的な社会実装に向けて ~日韓のリビングラボは研究開発にどのようなインパクトを生み出すのか~ ・すすき野団地リビングラボ視察 ・SDGs横浜金澤リビングラボ視察 【開催のご案内】  SDGsやWell-beingなどの社会の転換を志向するキーワードに加えて、コロナ禍やウクライナ情勢、気候変動が具体的に我々の生活に影響を与えつつある昨今、マルチステークホルダーで取り組むべき課題はより一層大きくなっています。地域や行政では、人口減少が進む社会の中で、世界経済の影響も受けつつ、地域の担い手不足、行政職員の減少、ひっ迫する行政の財政に増加するインフラ更新費用など、現状の暮らしを維持することが難しい状況が差し迫っています。また、企業の開発者や大学の研究者には、単純に新しい科学的知見やテクノロジーを生み出すだけでなく、われわれの暮らしている社会の課題を乗り越えるため科学や技術の活用が求められています。  これらの課題を一つの組織やセクターだけで実現することは難しく、産官学民がセクターを超えた共創によって、社会的価値を実現する必要があり、その流れの中で、マルチステークホルダーが共創する仕組み「リビングラボ」が注目されています。最近では、経産省、厚労省をはじめとする多くのプロジェクトがリビングラボの知見を活用しはじめています。大阪・関西万博では、コンセプトとして「People’s Living Lab(未来社会の実験場)」を掲げており、2025年に向けて、リビングラボの活動がますます広がることが期待されています。  「全国リビングラボネットワーク会議」は、このようなリビングラボの実践者・研究者が一堂に会する年一のネットワークイベントです。リビングラボに関する学会やコミュニティがない中で、実践者・研究者同士がつながり、実践の課題や最新の事例を共有し、対話する機会として、2018年より開催されてきました。今年の第5回全国リビングラボネットワーク会議は11月11日(土)~ 11月14日(火)の期間、横浜にて開催されます。  本会議である、12日、13日には、基調講演を含めたトークセッションやリビングラボの活動紹介、リビングラボの実践知を学ぶワークショップ、海外のリビングラボとの交流から学ぶセッションが予定されています。また、オプションプログラムとして11日はリビングラボ基礎セミナー、14日には視察ツアーなども企画されています。  横浜では、高度経済成長期に人口が大幅に増える中、公的サービスが追い付かない状況に対して「自分たちのまちの課題はまず自らが取り組む」という市民の主体性が地域の活動を牽引してきました。その考え方は、世代や環境が変わった今でも大切なものであり、マルチステークホルダーが主体的に関わることで活動が生まれるリビングラボにも通じるものがあります。  今回の全国会議では、サブタイトルを~マルチステークホルダー(産官学民)が主体的に関われるリビングラボを目指して~として、行政・産業主導のあり方からの転換、自分ごとから始まる活動、市民が主体的に学び・関わる土壌、主体的な活動を後押しする政策などを論点に、これからの共創のあり方や実践の知見を深める場をめざします。  皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。