リビングラボ
リビングラボ
リビングラボとは、産官学民がそれぞれのセクターを超えて新たな価値を共創する、オープンイノベーションのプラットフォームです。ここではリビングラボを概観する情報をご紹介します。
リビングラボへの期待
地域や地方行政では、人口減少が進む社会において、さまざまな問題に直面しています。たとえば、地域の担い手不足、行政職員の減少、ひっ迫する財政に増加するインフラ更新費用など、このままでは現在の暮らしを維持するのは困難と言えるでしょう。多くの地域でこれまでと同じような運営や発想では乗り越えられない危機が生じているのです。
これを乗り越えるためには、対処療法で問題にアプローチするだけではなく、さまざまな専門性や強みを持ったステークホルダー同士が関わり、セクターを超えた共創にチャレンジする必要があります。
一方、企業の開発者や大学の研究者には新たなチャレンジが課されています。たとえば、AIや遺伝子工学など新しいテクノロジーを使うとき、人間や生命の在り方をも変えるような影響があることを踏まえ、多様なステークホルダーが研究開発の初期段階からかかわることが求められています。
そうではないIoTやビックデータなどのテクノロジーにおいても、近年ではモビリティ、建設、医療介護、食品産業など、人間の生活に非常に近い領域での価値提供がさかんになりつつあります。
サービスの体験価値やリスクなどをユーザと共有しながら、より持続可能な価値を生み出すことが求めらえています。
生活に対する科学技術の影響が大きくなった現在、開発者や研究者は自分たちだけで活動を進めることは難しくなり、市民を含めたマルチステークホルダーで取り組むことが社会的責任となりつつあります。
このように、今、産官学民それぞれのセクターにおいて、市民を含めたすべてのステークホルダーが社会的な価値を生み出すアプローチとして、リビングラボが注目されています。
よりよい未来の社会を、みんなで実現していくために、リビングラボに取り組んでみませんか。
日本のリビングラボ
日本では21世紀に入りリビングラボの取り組みが見られるようになり、2010年代より経済産業省、厚生労働省でもリビングラボの事業が興るなど、全国的な取り組みとなってきました。それに伴い、2018年より全国の実践者・研究者が集う全国リビングラボネットワーク会議が開催され、知見の共有やネットワーキングが行われてきました。
SDGs、サスティナビリティ、ウェルビーイングなど新しい社会の価値観を実現するために、地域の現場でマルチステークホルダーによる共創が必要であることに加え、社会的価値への実現や社会実装の際に顕在化する課題(ELSIと呼ばれます)への対処が、企業の開発者や大学の研究者が取り組むべき行動になっていることがリビングラボへの関心を高めています。
日本リビングラボネットワークの実践事例部会が調べたところ( 2023/04 時点 )、日本には100件以上のリビングラボが存在していることがわかっています。
こちらのページでは順次、日本のリビングラボの事例を紹介していきます。
-
-
YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス
-
むlabo
-
みらいリビングラボ
-
おやまちリビングラボ
-
AIOIΔ(あいおいデルタ)
-
鎌倉リビングラボ
-
大阪大学 共創ラボ
-
UBANG TABLE
-
Comoris
-
大牟田リビングラボ